年中行事

春彼岸法要春彼岸法要

3月の春分の日、9月の秋分の日をはさんで前後7日間が春秋のお彼岸の期間です。太陽が真東から出て真西に沈み、過ごしやすい時節です。西は人生の帰るところを意味しており、彼岸(さとりの世界、お浄土)でもあります。この期間をいのちの帰る世界に思いを馳せる期間として大切にしてきました。念信寺では3月末に春季彼岸法座を開いています。本堂から真西に高屋富士といわれる帝釈山があり、彼岸の中日にはこの山頂の真ん中に太陽が沈み、荘厳な気分が味わえます。

皆作法要皆作法要

皆作法要は「無縁・虫供養(むえん・むしくよう)」とも言われてきました。浄土真宗のお寺では「永代経法要」などの名目で行うこともあるようです。農作業は多くの生きもののいのちを奪う作業であり、そのため田植えを終えての法座を俗に「虫供養」と言い習わしてきたのでしょう。「無縁」とは、自分が生きていることについて本当は生かされているのであり、親兄弟といった有縁の人々だけでなく、無量のご縁をいただいていることを「無縁」と言ったのでしょうか。農作業が終わって単に骨休めするだけでなく、いのちを思いやる先人の奥ゆかしさが思われます。田植えが一段落した6月末に行います。

盆法要(上高屋地区のみ)盆法要(上高屋地区のみ)

正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」ともいい、釈尊の弟子、目連尊者の物語に由来しています。
8月16,17日に行っています。16日夜には盆踊りがあります。

秋彼岸法要秋彼岸法要

春のお彼岸と同じ趣旨で、秋の収穫が一段落して行います。浄土真宗の行事は、農作業の暦に連動して行われてきました。
念信寺の場合、9月後半に行っています。

御正忌・報恩講法要御正忌・報恩講法要

真宗門徒にとって一年で一番大切な法要がこの報恩講です。親鸞聖人の命日は旧暦11月28日で、本山(東本願寺)では11月21日から28日まで執り行われます。「報恩講」とは「大切なことを明らかにしてくれて親鸞聖人ありがとうという集い」という意味です。
農業暦からいうと、餅米など収穫の遅くなるものの穫り入れもすべて終わっての、収穫祭の意味もあったと言われています。
念信寺は例年11月20日~24日に行っています。

除夜の鐘除夜の鐘

12月31日から元旦をはさんで、一年の締めくくりとして皆で梵鐘を撞きます。