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輪読会、ちょっと難しかったなあ

2015.09.30

輪読会、
9月29日、午後6時半より10時まで。
『里の在処ありか』「多層的精神のかたち」内山節、内山さんに共感をおぼえるのは、生きる場をとらえるのに、私と共同体、自然という主客どちらをも実体とせず、生きる現場の中で、ものごとを考えていることだ。
「 多層性のなかで折り合いをつけていこうとする」、そこに村の「精神のかたち」を見ている。
例えば、イノシシに畑を荒らされて困っている。そこではイノシシは害獣。しかし人間の活動がイノシシの暮らしを圧迫して畑に降りてきているのなら、イノシシも被害者。ところが、冬の猟期にはイノシシは栄養源でもある。どこで折り合いをつけるか。少なくとも、落とし穴をつくる追い詰め方は、村人の作法に反する。イノシシが畑に姿をみせる春から夏の間はイノシシの肉はまずくて利用できないから、退治するだけになってしまうからだという。
現実に生きている私の生、煩悩、邪見の生ともうひとつの私の生、普遍的生、自然じねんの世界。この間にはたえず矛盾がつきまとい、その矛盾に折り合いをつけることが真理であるという。
みんなの感想は、難しいなあ。ようわからん。イノシシのところはわかるけど。